米国株に投資したいけど個別株はよくわからないという人は、ETFに投資してみてはいかがでしょうか。ETFは個別株の集合体で個別株単体よりも安定した値動きをみせます。
ここではVTI、VOO、VYM、HDV、SPYDの5つのおすすめ米国ETFの特徴を記していきます。今後の投資の判断材料としていただければ幸いです。
各ETFの概要
1、VTI
VTIとは
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
(bloombergより抜粋)
基準価額
166.95ドル
(2020/8/3現在)
設定日
2001/5/31
直近配当額
0.6999ドル
(2020/6/25)
経費率
0.03%
資産総額
154.528(10億USD)
(2020/8/3)
直近配当利回り
1.67%
5年トータルリターン
11.13%
組み入れ上位銘柄
1.マイクロソフト 5.00%(組入れ比率)
2.アップル 4.61%
3.アマゾン・ドット・コム 3.79%
4.フェイスブック 1.77%
5.アルファベット(GOOGL) 1.37%
6.アルファベット(GOOG) 1.31%
7.ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.20%
8.バークシャー・ハサウェイ 1.06%
9.ビザ 1.05%
10.プロクター・アンド・ギャンブル 0.96%
直近10年のVTIチャート
2、VOO
VOOとは
バンガードS&P 500 ETF(Vanguard S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。主に米国の大型株を保有。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
(bloombergより抜粋)
基準価額
302.08ドル
(2020/8/3現在)
設定日
2010/9/9
直近配当額
1.4333ドル
(2020/6/29)
経費率
0.03%
資産総額
155.839(10億USD)
(2020/8/3)
直近配当利回り
1.89%
5年トータルリターン
11.64%
配当利回りも2%近くありバランスがとれているETFです。
組み入れ上位銘柄
1.マイクロソフト 5.99%
2.アップル 5.77%
3.アマゾン・ドット・コム 4.49%
4.フェイスブック 2.12%
5.アルファベット(GOOGL) 1.64%
6.アルファベット(GOOG) 1.61%
7.ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.44%
8.バークシャー・ハサウェイ 1.32%
9.ビザ 1.26%
10.プロクター・アンド・ギャンブル 1.15%
直近10年のチャート
3、VYM
VYMとは
バンガード・ハイディビデンド・イールドETF (VanguardHighDividend Yield ETF)は 、米国籍のETF(上場投資信託)。平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的とする。時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定。(bloombergより抜粋)
基準価額
81.43ドル
(2020/8/3現在)
設定日
2006/11/16
直近配当額
0.8368ドル
(2020/6/22)
経費率
0.06%
資産総額
26.291(10億USD)
(2020/8/3)
直近配当利回り
4.09%
5年トータルリターン
7.08%
組み入れ上位銘柄
1.ジョンソン・エンド・ジョンソン 4.30%
2.JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー 3.30%
3.プロクター・アンド・ギャンブル 3.07%
4.インテル 2.93%
5.ベライゾン・コミュニケーションズ 2.59%
6.AT&T 2.45%
7.ファイザー 2.31%
8.メルク 2.24%
9.シスコシステムズ 2.23%
10.エクソンモービル 2.10%
直近10年のチャート
4、HDV
HDVとは
iシェアーズ・コア高配当株ETFは、米国籍のETF(上場投資信託)。あらゆる時価総 額水準の株式銘柄を含むモーニングスター配当フォーカス指数に連動した投資成果を目指す。主に消費財、生活必需品、エネルギー、石油・ガス、電気通信セクターの企業に投資する。代表サンプリング手法を用いて保有銘柄のウエートを算定。(bloombergより抜粋)
基準価額
83.49ドル
(2020/8/3現在)
設定日
2011/3/31
直近配当額
0.879497ドル
(2020/6/15)
経費率
0.08%
資産総額
5.692(10億USD)
(2020/8/4)
直近配当利回り
4.18%
5年トータルリターン
6.13%
組み入れ上位銘柄
1.AT&T 9.44%
2.エクソンモービル 8.28%
3.ジョンソン・エンド・ジョンソン 7.15%
4.ベライゾン・コミュニケーションズ 6.76%
5.ファイザー 6.05%
6.シェブロン 5.72%
7.メルク 4.23%
8.シスコシステムズ 4.10%
9.コカ・コーラ 4.06%
10.ペプシコ 3.66%
直近10年のチャート
5、SPYD
SPYDとは
S&P 500 高配当指数のトータルリターン(経費控除前)に概ね連動する投資成果を上げることを目指す。(morningstarより抜粋)
基準価額
28.0503ドル
(2020/8/4現在)
設定日
2015/10/22
直近配当額
0.365715ドル
(2020/6/19)
経費率
0.07%
資産総額
1.928(10億USD)
(2020/8/4)
直近配当利回り
5.21%
3年トータルリターン
-3.14%
組み入れ上位銘柄
1.レゲット・アンド・プラット 1.38%
2.ウエスタンユニオン 1.35%
3.パブリック・ストレージ 1.32%
4.ベンタス 1.32%
5.ブロードコム 1.32%
6.アパートメント・インベストメント&マネージメント 1.31%
7.フランクリン・リソーシズ 1.31%
8.バイアコムCBS 1.30%
9.フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト 1.30%
10.リアルティ・インカム 1.30%
直近10年のチャート
各ETFの比較(経費率、配当利回り、トータルリターン)
経費率はどれも低いので気にする必要はないと思います。配当が一番高いETFはSPYDです。トータルリターンが優秀なのはVTI、VOOで5年間で11%を超えています。
各ETFの比較(配当金増配率)
配当金は、
VTI 2010年【1.15ドル】⇒2019年【2.90ドル】 2.53倍
VOO 2011年【4.74ドル】⇒2019年【5.57ドル】 1.17倍
VYM 2010年【1.09ドル】⇒2019年【2.84ドル】 2.60倍
HDV 2012年【2.09ドル】⇒2019年【3.21ドル】 1.53倍
SPYD 2016年【1.51ドル】⇒2019年【1.75ドル】 1.15倍
になっています。
ETF同士の銘柄の重複率(時価総額比率)
まとめ
5つのETFについて特徴をまとめてみました。
【VTI】
長期で保有してトータルリターンが大きく取れる。配当利回りの増配も期待できます。
【VOO】
VTIとほぼ同じ特徴。大型株の安定した成長により確実なリターンが期待できます。
【VYM】
配当利回りが比較的高めであり、増配率も高め。
キャピタルゲインとインカムゲイン両方バランスよく取れます。
【HDV】
配当利回り狙いのETF。キャピタルゲインも期待できます。
【SPYD】
高い配当利回り狙いのETF。キャピタルゲインはあまり期待できません