米国株の含み損を消す方法【損出し】
米国株にはメリットもありますが、デメリットもあります。デメリットの一つとして、配当金に2重課税がかかるということがあげられます。
NISA口座なら問題はありません。日本の税金は免除されて外国税がかかるのみです。
しかし、特定口座ならば米国株の配当金に2重課税がかかります。確定申告して外国税分を取り戻すこともできますが、ここでは、損出しにより税負担を軽くする方法をお伝えします。
米国株の配当金における損出しのポイント
配当金の受領額(見込み)を確認し、評価額がマイナスの銘柄をピックアップ
まず年間にどれほどの配当金を受け取ることになるのかを計算します。
11月末日時点での確定配当金(税込)
A株配当金 10万円
B株配当金 5万円
C株配当金 1万円
12月~年末までの予想配当金(税込)
D株配当金(予想)3万円
E株配当金(予想)1万円
この場合、12月末までに受け取る配当金の合計は20万円になります。
次に保有銘柄の評価損益を確認します。
F株 概算評価額 200万円 概算評価損益 -15万円
G株 概算評価額 100万円 概算評価損益 -5万円
評価損のある銘柄をピックアップしておきます。
損だし銘柄を決定する
12月末までの1年間の配当金受領見込み額 20万円(税込)
損出しする銘柄
F株 概算評価額 200万円(-15万円)
G株 概算評価額 100万円(-5万円) 概算評価損益合計-20万円
F、G株の売却損分のマイナス20万円と年間の配当金受領見込み額20万円が相殺され、翌年の1月に配当金にかかっていた税金が還付されることになります。
これにより2重課税による税金の払い過ぎも解消することができます。
損出しした銘柄を買い戻すべきなのか
これは各人の考え方次第になります。
本来はずっと保有するつもりだったが、損出しするためだけに売却した場合は買い戻すということになると思いますし、こんな銘柄顔も見たくないと思うのなら(笑)、売却したお金で違う銘柄を買うのもアリでしょう。
買い戻す場合は、配当権利落ち日より前の日が望ましいです。そうしないと次回の配当金を受け取ることができません。
また買戻しには取引手数料がかかりますので、そこも考慮して損出しすることを推奨します。
まとめ
損出しにより配当金にかかった税金が戻ってくるので活用したいですし、評価損益がマイナスの銘柄を整理する良い機会だと思います。
これからの年末に向けて、損出しされる方はこれから計画されてはいかがでしょうか。