ナンピン買いは、保有している銘柄の株価が下がったときに買い増して平均購入単価を下げる買い方です。
ナンピン買いは、インデックス投資では効果的な買い方ですが、個別株投資では、得にも損にもなりうる買い方だと思います。
インデックス投資でナンピン買いしても悪くない理由
インデックス投資は長期で保有して右肩上がりに資産が増える事を期待する投資です。人によっては短期売買もするかもしれませんが、基本的には長期で積み立てることによって利益を出していきます。
長期的に利益が積み上がっていくであろうベンチマークに投資している訳ですから、いつ買っても長い目でみれば利益が出ることが期待できます。
だから、単価が下がっている時に買い増すことは平均購入単価を下げることに寄与しますので単価が大幅に上がった時に大きな含み益を得ることになります。
個別株でナンピン買いしても必ずしも報われるということではない理由
個別株はインデックスファンドと違い、1企業に投資しているためその企業の成長が、株価の上昇につながります。
ゆえに、購入した銘柄の株価が下がってきた場合、その企業になんらかの悪材料があることを意味します。
株価が下がった時、安く買えるし配当も上がるからチャンスとばかりに、買い増しをしてもそこから株価が上がるとは限りません。買い増しした時から業績悪化の一途をたどり、ずっと下がり続けることもありえます。
まとめ
インデックスファンドはベンチマーク自体が右肩上がりに成長することを理想として作られたものがほとんどだし、それを期待して投資する訳ですから、長期的な結果がどうであれいつ買ってもOKです。だからナンピン買いしても問題はないと思います。
個別株は、インデックスファンドのように広く分散されておらず、その企業の成長が今後の命運を分けます。長期投資における個別株のナンピン買いは、そのリスクを引き受ける覚悟が必要です。