投資を始めたての人は、積立投信か海外ETF(特に米国)かの選択で迷うことがあるかと思います。
そんな方にとって少しでも役に立てるよう、投資信託とETF(海外)の特徴についてまとめてみました。
投資信託(積立投信)の特徴
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- ①分配金を自動で再投資してくれる。(ファンドによっては分配金を出すものもある。)
- ②定額自動積み立て設定をしておけば自然とドルコスト平均法での投資になる。
- ③資産が日本円なので、海外ETFのように外貨から円に交換する手間がいらない。
- ④信託報酬がETFに比べて高い。
- ⑤分配金が出ない商品が多い。(キャッシュが手元に残らない。)
- ⑥分配金が勝手に再投資に回されるため、利確するまで途中で税金を取られる心配がない。故に効率的な資産の最大化が図れる。(配当金再投資ファンドに限る。)
メリットとしては、投資信託は手間がかからないということでしょうか。
ただし、信託報酬が総じてETFに比べて高いというのがデメリットとしてあります。
信託報酬が安い商品を選びたいものです。
ETF(海外)の特徴
- ①分配金がもらえる。(年4回分配ETFが多い。)
- ②自動積立の設定ができるが、買い値が変動するため定額で積み立てることができない。(1株単位で購入するため。)
- ③米ドルなどの外貨で購入するため、円→外貨への両替が必要。(両替時に手数料がかかる。)
- ④日本の投資信託商品にはないETFがある。(SPYD、HDV、VIGなど)
- ⑤信託報酬が安い。(バンガード→ 年0.03%、0.04% のETFあり / 日本の投資信託→ 安くても0.1%程度、高いものだと2%の商品もある。)
- ⑥分配金に税金がかかる。(日本分20%、米国分10%、計30%。特定口座の場合、米国ETFを購入すると30%の税金がかかる。)
海外ETFのメリットとしては、分配金が出る、信託報酬が投資信託と比べて安いものが多いということが挙げられます。日本の投資信託でも配当金があるものもありますが、タコ足配当などもあり、怪しい商品も多いです。分配金を貰いたいという人は、ETFを選択した方が良いでしょう。
デメリットとしては、積立が正確なドルコスト平均法にならない、分配金に税金がかかるため、配当金再投資をするなら投資信託の方が効率が良いということが挙げられます。
まとめ
海外ETFが向いている人は、手間がかかってもよいが、キャッシュを貰いたい人、日本にはない魅力的なETF目当ての人です。
投資信託が向いている人は、とにかく手間を省きたい、キャッシュは当面要らないからキャピタルゲインを最大化したいという人です。