米国株を長期投資する際のコツを思い浮かぶ限り書いてみようと思います。
米国株長期投資のコツ
長期投資は企業と心中する気概で臨む

企業の株を買うということは買った瞬間にその企業のオーナーになります。オーナーになったからには儲かっているときも儲かっていない時も企業を応援していく気持ちが大事だと思います。
「わしの買ったクソ株どうなっているんだ。株価下がりっぱなしだし売っちまえ。」
こんな人たまにSNSで見かけますが、
「買ったのはあなたでしょ。あなたはその企業を気に入って買ったんじゃないの。調子いい時だけ持ち上げて、悪くなったらボロカス言うのは間違っている。」
と思っています。
長期投資の方針であるなら、その企業と心中する気概で臨まないと株価がちょっと下がったくらいですぐ売りに走ることになります。
損切りすることが絶対にダメというわけではないですが、一度長期保有すると決めた銘柄に対してはオーナー目線でで暖かく見守ってやって下さい。
定期で積み立ててあとはほったらかし

定期で積み立てておいて、よけいなことをしないようにしましょう。
毎月1日にA銘柄を1株購入するように設定する。
というようにしておけば、設定を解除しない限り永遠と購入し続けます。
人間とは欲深いもので、なるべく安い株価で買おうとします。
安い時に買おうとしてもそのまま株価が上昇の一途をたどれば、いつまでたっても買えません。
自分でタイミングを図るのではなく、ただ機械的に決められた日に買うことが長期投資を続けることができる一つのコツだと思います。
また、買ったらしばらくほったらかすぐらいの気持ちでいれば、短期的な株価の上下に心が揺さぶられることもないでしょう。
連続増配している米国株をポートフォリオに入れる

米国株は日本株と比べ、10年以上増配を継続している銘柄が多いです。
例えば、
- AWR アメリカン・ステイツ・ウォーター 増配年数 65年
PG プロクター・アンド・ギャンブル 増配年数 63年
MMM スリーエム 増配年数 62年
KO コカ・コーラ 増配年数 58年
JNJ ジョンソン&ジョンソン 増配年数 65年
MO アルトリアグループ 増配年数 50年
MCD マクドナルド 増配年数 44年
CVX シェブロン 増配年数 33年
このように何十年と毎年増配を継続している企業がたくさんあります。
日本の企業の体質なのでしょうか、日本企業は業績が悪くなったらすぐ減配、無配になるということが米国企業と比べて多いです。
多くの米国企業は株主に還元することを重要視しています。
長期的に継続して増配をする銘柄をポートフォリオに組入れておくと、ほったらかしでも、配当金が年々積み重なってくるので、安心してホールドすることができます。
自社の利益を配当で吐き出している分、値上がり益はそれほどでもないのでグロース株と組み合わせておくとバランスがいいのかもしれません。
米国株インデックスをポートフォリオに入れる
インデックスファンドは、長期投資に向いています。
特に歴史的にずっと右肩上がりの成長をみせてきたNYダウ指数、SP500指数、ナスダック100指数に連動したインデックスファンドを買って長期で保有しておけば、まず負けるということはないと思っています。
個別株だけだと値動きが激しいので、長期投資により適正のある米国株インデックスファンドをポートフォリオに組み入れると全体的にマイルドな値動きになります。
高配当銘柄をポートフォリオに入れる

高配当株は成長の止まった株価が上がらないクソ株だと思っている人もいると思いますが、現実、減配しない限り毎年チャリン、チャリンとお金を落としてくれる金のなる木であります。
例えば、100億円持っているお金持ちが、1億円を年5%の高配当株で運用した場合、年間500万円の配当金が手に入ります。100億円ももっていますので、1億円が株価の下落で目減りしても痛くもかゆくもなくただ持っていさえすれば500万円年間でもらえます。
持っていさえすれば配当金が定期的に入ってきますので、配当金で生活しようとしている人にとっては魅力的です。
また、ポートフォリオの中に、グロース株ばかりでなく高配当株も少し入れておけば、不況で株価が落ちこんでも配当金が心の支えになり投資を継続しやすいいうメリットもあります。